円安ドル高基調はいったいいつまで。結論:FRBの物価指数目標次第

FRBが異例の金融引き締めを続ける以上、いずれは米国のインフレが抑制に向かったり、景気減速懸念が台頭したりする可能性が当然に高いと見ているが、当面、市場には反映されない可能性が高く、秋口に反映される公算が高い。米国の消費者物価上昇率は直近3月時点で前年比8.5%と極めて高い水準で、歯止めがかかっていない。また、現在も中国ロックダウンの影響もあり、供給制約を悪化させ、物価上昇圧力になる公算が高い。また、今後物価上昇率が多少低下したとしても、ある程度続かなければ、2%の物価目標との乖離は埋まらず、FRBは高インフレが続く以上、異例のペースでの金融引き締めを継続する方針です。そうなると、市場では米利上げ加速観測が燻り、ドル高圧力になりやすい。その後、秋口までに、FRBは今後数0.5%の利上げを検討する方針を示していることから、緩やかな円高ドル安基調に転じると予想している。この頃には政策金利が2%台半ばとみられる中立金利にかなり接近してくるので結果、景気減速リスクが意識されやすくなり、政策金利2%が実現する見通し。

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